プラスチック加工の様々な成形技術
当社では射出成形に特化していますが成形方法といっても様々な種類の成形法があります。
プラスチック成形の大半が射出成形法ですが、圧縮成形、ブロー成形、真空成形と色々な種類があります。
真空成形・圧空成形
板状のシート樹脂に熱を加え、軟化させ、それを型に密着させ、樹脂版と型との間を真空状態にし、真空圧をかけて形を作り出す方法です。
圧空成形は真空に加え、上から空圧を加えることにより精度が高まる。
特徴
・型のコストが安く、小ロット生産に向いている。
・短納期で制作可能。
・他成形方法より大型の製品に向いている
・製品の表面処理が不要で、滑らかな表現が可能
・成形時間が長い
・片面だけの型当たりなので、制度が忠実でない。
製造例
プラスチックトレー、バイクのカウル
圧縮成形
熱硬化性樹脂の加工で使われる成型方法で材料を加熱された金型に入れて、140~180度の熱と上型から圧力を加えて成形し、冷却させて硬化させ取り出す成形方法です。
特徴
・金型構造が単純なため金型製作費が安い。
・成形時間がかかるため、能率が低い。
製造例
熱硬化性樹脂が主に使われ、皿、航空関連部品等
ブロー成形
ブロー成形の特徴はペットボトルやパイプなどの中が中空の製品製造に使われる技法です。
まずはペレットを機内で溶かし、パイプ状にする。
このパイプ状の樹脂を金型で挟み、中に空気を吹き込み膨張させる。
すると外型に押し当てられて形ができ、冷却されて中空体の製品となります。
特徴
空気を吹き込むため、多くがボトル状の製品となる。
製造例
ペットボトル、ポリタンク、パイプ・ダクト
押出成形
マヨネーズのように、圧力で押し出して形を作る製造方法です。
樹脂だけでなく金属製品や食品の製造にも使われる成形法で、シリンダーで軟化させた素材を押し出し金型へ入れ、金型の隙間から押し出されて出てくる物が製品となります。
特徴
単純構造なので、金型が安価です。
製造例
ホース、パイプ、フィルム